開業という決断 ~治療院編~ 静岡市 鍼灸

往診を始めてから2年。

ようやく、生活費をまかなえるようになり、
さらに少しずつ貯金ができる余裕も生まれてきました。
そのとき、私はひとつの決断をしました。

「いよいよ、自分の治療院を持とう」

そこからは、毎日のように考え続ける日々が始まりました。
どの地域で開業するのか。
どれくらいの広さが必要なのか。
規模はどの程度にするべきか。
どの立地なら流行るのか
交通事情はどうか?駐車場は?
さまざまな治療院を見て回り、 現実的なお金の問題とも向き合いながら、
頭の中で何度も構想を練り直しました。
理想と現実のバランスに悩みながらも、

少しずつ形が見えてきた頃 ある物件と出会い、

「ここでやりたい」と思える場所が見つかりました。
話も順調に進み、 仮契約まで進んでいました。
しかし、別の方が契約を決めてしまい、
その計画は白紙となってしまったのです。
一瞬、頭が真っ白になりました。 また一から探し直し。

時間も労力もかけてきただけに、
正直、悔しさもありました。
そんな中、ふと思い出したのが、
自分が育った地域のことでした。
小学生・中学生・高校生と、 長い時間を過ごしたあの場所。

そこに空き家があると知り、すぐに不動産へ連絡をしました。
実際に足を運び、大家さんともお話をさせていただき、
ご縁がつながり、その場所での開業が決まりました。

開業日をいつにするか。 それも、私にとって大切な意味を持つものでした。
私の父は、すでに他界しています。
命日は「4月5日」。 私は、その月命日を逆にして、
5月4日を開業日とすることに決めました。 これまで支えてくれた家族への想い、
そして新たな人生のスタートとして

この日から、自分の治療院としての一歩を踏み出す決意をしました。
これまでのすべてが、今につながっている ここまでの道のりは、
決して順調なものではありませんでした。
修行時代の厳しさ。
叱られ続けた日々。
逃げ出したくなったこと。
往診での苦労。
Kさんとの出会いと別れ。
Nさんからの学び。
そのすべてがあったからこそ、 今の自分があります。

この場所から、また新たな物語が始まります。

 

2026年07月25日