ぎっくり腰(急性腰痛)
「朝起きたら突然腰が痛くなった」
「物を持ち上げた瞬間、腰に激痛が走った」
「立ち上がろうとしたら動けなくなった」
このような突然起こる強い腰痛は、
一般的に「ぎっくり腰」と呼ばれています。
ぎっくり腰は医学的な病名ではなく、急に発症した腰痛を指す一般的な呼び方です。
突然の激しい痛みから、欧米では「魔女の一撃」と表現されることもあります。
多くの場合は時間の経過とともに徐々に改善していきます。
一方で、急な腰痛の中には椎間板ヘルニアや圧迫骨折など
医療機関での診察が必要なものもあります。
そのため、「ぎっくり腰だから大丈夫」と最初から決めつけないことが大切です。
ぎっくり腰の原因は、はっきりしないことも多い
ぎっくり腰というと、重い物を持ち上げた時に起こるイメージがあります。
しかし実際には、
* 床の物を拾おうとした
* 椅子から立ち上がった
* 中腰で作業をしていた
* 身体をひねった
* 長時間同じ姿勢でいた
* くしゃみや咳をした
など、日常生活の何気ない動作をきっかけに起こることもあります。
腰には筋肉や筋膜、靱帯、関節、椎間板など、痛みに関係するさまざまな組織があります。
そのため、ぎっくり腰になった時に「ここを傷めたから痛い」と
原因を一つに特定できないケースも少なくありません。
発症した瞬間の動作だけでなく、それまでに身体へどのような負担がかかっていたのかも重要です。
●こんな腰痛の方は医療機関へ
急に腰が痛くなったからといって、すべてが一般的なぎっくり腰とは限りません。
次のような症状がある場合には、まず整形外科などの医療機関を受診してください。
・横になっても強い痛みが続く
・夜間も強い痛みが続く
・足に強いしびれがある
・足に力が入らない、歩きにくい
・急に尿が出にくくなった
・尿や便を漏らしてしまう
・股の周囲の感覚が鈍い
・発熱や悪寒を伴う
・原因不明の体重減少がある
・ 転倒や尻もちの後から強く痛む
特に、排尿・排便の異常、股周囲の感覚低下、下肢の筋力低下
などを伴う場合には、速やかに医療機関を受診する必要があります。
●医療機関ではどのような検査をする?
医療機関では、発症した状況や痛みの場所、足のしびれや筋力低下などを確認し、
必要に応じて画像検査などが行われます。
■レントゲン検査
レントゲンは、主に骨の状態を確認する検査です。
骨折や腰椎の変形などを確認することができますが、筋肉や椎間板、神経などを詳しく確認することには適していません。
そのため、一般的なぎっくり腰では、レントゲンを撮影しても痛みの原因となる明確な異常がみられないことがあります。
■ MRI検査
MRIでは、椎間板や神経、脊柱管など、レントゲンでは確認しにくい部分を詳しく調べることができます。
足の強いしびれや筋力低下などがある場合や、症状の経過から必要と判断された場合などに行われます。
すべてのぎっくり腰に画像検査が必要というわけではありません。
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# ぎっくり腰になったら安静にする?
痛みが非常に強く、立ったり歩いたりすることが難しい時には、無理に身体を動かす必要はありません。
まずは横向きや仰向けなど、自分が最も楽に感じる姿勢をとりましょう。
少し動けるようになってきたら、長期間寝たままにするのではなく、**痛みを大きく悪化させない範囲で少しずつ普段の生活へ戻していくこと**が大切です。
また、「ぎっくり腰だから必ず冷やす」というわけでもありません。
冷やした方が楽な方もいれば、温めた方が動きやすい方もいます。
無理に冷やしたり温めたりせず、自分が楽に感じる方法を選びましょう。
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# 当院ではぎっくり腰をこのように考えています
馬渕鍼灸院では、ぎっくり腰を**腰だけの問題とは考えていません。**
ぎっくり腰になる方は、発症する前から仕事や家事、長時間の同じ姿勢などによって、身体に疲労が蓄積していることが多くあります。
疲労が重なると身体は緊張し、呼吸も浅くなりやすくなります。
当院では、このような状態によって**腹圧をうまく使えなくなり、身体を内側から支えにくくなること**が、ぎっくり腰を助長する一つの要因ではないかと考えています。
そこに、
「物を持ち上げる」
「中腰になる」
「立ち上がる」
「身体をひねる」
といった何気ない動作が加わり、腰への負担が急激に増えることで、強い腰痛につながることがあります。
つまり当院では、
**疲労の蓄積
↓
呼吸が浅くなる
↓
腹圧を使いにくくなる
↓
身体を内側から支えにくくなる
↓
腰への負担が増える
↓
何気ない動作をきっかけにぎっくり腰**
という身体の変化も重要だと考えています。
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# ぎっくり腰の施術では「呼吸」を大切にします
当院のぎっくり腰施術で、特に大切にしているのが**呼吸**です。
腰が痛いからといって、痛みのある腰だけに鍼をするわけではありません。
まず呼吸を利用しながら身体全体の過剰な緊張を緩め、腹圧を使いやすい状態へ整えていきます。
そのうえで、腰と股関節の動きに深く関係する**大腰筋**をはじめ、腰・お腹・臀部など、その時の身体に必要な部分へ施術を行います。
**腰だけを見るのではなく、呼吸と腹圧を含めて身体全体をみる。**
これが、馬渕鍼灸院のぎっくり腰に対する考え方です。
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# 必要以上の施術は行いません
ぎっくり腰は痛みが強いため、
「一度の治療で痛みを全部取ってほしい」
と思われる方もいると思います。
しかし当院では、急性期に必要以上の刺激を加えることは、かえって身体への負担になる場合があると考えています。
そのため、痛みを無理にゼロにすることだけを目的に施術することはありません。
当院が初回の施術で大切にしているのは、
**「来院した時より悪化させないこと」
「まずは動きやすい身体へ戻していくこと」**
です。
立ち上がる、身体を起こす、歩く、寝返りをするといった日常生活に必要な動きが少しずつ戻っていくことを目指します。
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# ぎっくり腰の通院頻度
発症直後は身体の状態が変化しやすいため、初回施術後は**2~3日以内**を目安に次回の来院をご提案しています。
その後、順調に回復していれば、
**2~3日後 → 5日程度 → 1週間程度**
と徐々に施術間隔を空けていきます。
症状によって異なりますが、**3~6回程度**を一つの目安として施術をご提案することがあります。
ただし、必ず決められた回数通院していただくわけではありません。
痛みが軽減し、日常生活に支障がなくなれば、そこで一旦終了することもあります。
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# ぎっくり腰でお困りの方へ
ぎっくり腰は、腰だけに原因があるとは限りません。
馬渕鍼灸院では、**疲労・呼吸・腹圧・身体の緊張**というつながりを大切にしています。
痛い腰だけを追いかけるのではなく、呼吸から身体全体の緊張を緩め、再び身体を支えやすい状態へ整えていきます。
そして、
**「来院時より悪化させない」
「必要以上の刺激を加えない」
「まずは動ける身体へ戻す」**
ことを大切に、ぎっくり腰の施術を行っています。
急性腰痛(ぎっくり腰)